オウガにズームUP!

からりと晴れ上がった下ネタ、タモリ倶楽部乾貴美子
著:穂史賀雅也 画:シコルスキー MF文庫J*1

容姿未発達なククルを妻にして同居することになった高校生ユージは、ちびっこな彼女の突起が気にかかり――素敵な彼女は来るものではなく育むもの学生新婚同棲コメディ。
鬼っ娘押し掛け女房という点では『うる星やつら』(高橋留美子) *2と共通する設定の本作ですが、ユージとククルが言い争ったり喧嘩したり、なんてことはなく、ひたすら淡々と日常が過ぎていくいい意味でのヤル気のなさが好印象。淡白な日常だからこそ、鬼と人のちょっとした違いにドギマギするシーンが引き立ちます。
タイトルロゴ「に」の文字がずれて配置されているところで、性的な単語を辞書で見つけると興奮しちゃった中学生の頃を思い出しました。
共学化されて飢えた狼的男子を目の当たりにする女子、の構図なので、ユージの友人如月には、『グリーングリーン』(桑島由一) *3のバッチグーのように、女子へのアプローチ方向大間違い、大敗北、だけど何故か距離が…的なノリを希望。

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