いつか天魔の黒ウサギ(1) 900秒の放課後

遅れた!と呟く大兎を追うアリス役は

生きるときも死ぬときも一緒、呪いにも似た誓いを血肉に刻んだはずなのに、何故それを忘れたのか、大兎に刻まれた魔法が発動するきっかけは――7回生きて君と出会う学園リバース・ファンタジー
と、裏表紙のあらすじを見る限りでは、回数制限付きで過去に戻ることができる『DEAR 少女がくれた木曜日』(新井輝) *2のような展開を予想していたんですが大間違い。いわゆるループものではなく、確かに《リバース》ものでした。
万能のイケメン生徒会長 月光の登場シーンは、いかにも大兎の敵、といった風情でしたが、驚きの急展開。この展開はかなり新鮮。
大兎の運命の娘 ヒメア、今の大兎の仲良し娘 遙の配置は、『伝説の勇者の伝説』(鏡貴也) *3のライナ、フェリス、ミルクの関係と似ています。そう考えると、月光の立場もシオンにちょっと似ているかも。
次巻では、単なる当て馬におさまらない遙の活躍と、月光×大兎の妖しい関係に期待。

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