ネットラジオ SF 2.0

第45回日本SF大会*1ずんこん2006の深夜企画、東浩紀桜坂洋、飛び入り参加の新城カズマのSF 2.0のネットラジオ中継。前半は、プロジェクトギートステイト*2で問題とした動機付けを語るのが中心で、その詳細は8月中の公開を待つことになりそう。未来世界の「設定」は大きくまとめて10篇ぐらいとのこと。その「設定」の上で描かれる「小説」が楽しみです。
目で見る(見守る)ことが対象との距離の近さを表していた時代は終わった、これからのキーワードは遠隔操作、との論点がありましたが、実は、よくわかる現代魔法 jini使い(桜坂洋) *3はそのあたりの先鞭なのかな? 
後半は、深夜ラジオの雰囲気というか、徹夜で駄弁った学生時代とか、を思い出させる感じで、リアル・フィクションで桜庭・桜坂・新城の到達した場所の一致とそこに至るまでの手段の違い、「三人は同じ場所に行こうという意思があったわけではなく、結果として同じ場所に到達していた」という論点が、現在のライトノベルの状況と対比されていて、興味深く思いました。
ずんこんに直接参加して現場にいる人よりもネットラジオで聞いた人の方が感想のアップが早い模様。当然といえば当然なんですが、その場にいない人間の方が見守り度合が早いという逆転現象に、この「遠隔操作」を感じたり。

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